フィリピンで新しい隔離措置が発令!ECQやGCQはどうなる??

フィリピン

最初にまとめると

・今までの隔離措置「ECQ」や「GCQ」はまだ存在している

・警戒レベル1~5のうち、レベル1が一番緩和、レベル5が一番厳しい

・警戒レベルでは別に自治体ごとで”ロックダウン”が可能

そもそも隔離措置とは?

隔離措置とは、COVID-19への対策として、政府から発令された外出制限のルールのことです。

フィリピンでは、2020年3月以降、いわゆるロックダウンと呼ばれるとても厳しい措置が取られました。これまでは、ECQや、GCQといった略語を使って、段階的に緩和や強化がされてきました。

ECQやGCQの違いはコチラ

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新しい隔離措置とは?

2021年9月16日~の新しい隔離措置は、現在マニラ首都圏のみで試験的に運用されています。レベル1~5という数字で区分けされることとなり、これまでのECQやGCQといった、一見分かりにくい名前を数字で分かりやすくしている印象です。

フィリピンでは、台風や、火山についても警戒レベルが1~5まで定められていますので、それにならってのことかと思います。

こちらの表の通り、レベル5が一番厳しく、レベル1が緩和(ほぼ通常通り)という内容です。

また、州ごとの警戒レベルに関わらず、地方自治政府(LGU)によって”ロックダウン”の実施が可能としました。そのため、警戒レベルが低くてもロックダウンとなる地域も発生するようです。

ただし、注意点としてはECQやGCQなどのこれまでの隔離措置はこれまで通り存在しているということです。

あくまでも試験的な導入なので、現状はECQと警戒レベルが並行して導入されている混沌とした状態です。。将来的には警戒レベルのみとなるかもしれません。

警戒レベル5とは

警戒レベル5:症例数が警戒すべき領域に達しており、総病床使用率と集中治療室使用率が危機的なレベルとなっている区域。

内容はECQのガイドラインと同じ。

旅行は禁止、ただし日本国籍者の日本への渡航など、自国へ戻ることは可能

レストランでの店内飲食は禁止、宅配やテイクアウトのみ可能

Grab、タクシー、自家用車はECQ内の短い距離や、通勤用で利用可能。ただし、チェックポイントで許可証や社員証などが必要な場合もある

電車、バス、ジプニーは人数制限のもとで稼働。社員証などが必要な場合もある。

生活必需品(食料、洋服や雑貨を除く生活用品、薬)の買い物は可能。地域によっては許可証が必要な場合もある。ショッピングモールは一部店舗を除いて閉鎖。ただし、オンラインショッピングは利用可能。

映画館や、ゲームセンター、インターネットカフェ、遊園地、ボーリング場などの娯楽施設は閉鎖

スポーツ施設、公園を含む屋内、屋外問わずスポーツや散歩は禁止

宗教的な集まりや儀式は禁止

マッサージ等のお店は禁止

美容院やネイルサロン等のお店は禁止

学校は閉鎖。オンラインクラスのみ

限られた業種で出勤可能。在宅勤務を推奨。(営業許可のある業種例:銀行・証券、医療、インフラ、生活必需品の製造・販売、ITを活用したアウトソーシング産業、配達業、不動産賃貸等)、通信、各種ネット通販など。)

警戒レベル4とは

警戒レベル4:症例数が多く、および/または増加しており、総病床使用率および集中治療室使用率が高い区域。

内容はMECQのガイドラインに類似。

18歳未満の人、65歳以上の人、免疫不全・併存疾患・健康上のリスクがある人、妊婦は必要不可欠の買い物、職場で働く場合を除いて外出禁止。

地域間の移動はPCR検査などの地域ごとのガイドラインに則って可能。ただし、観光業は許可されない。

レストラン店内ではワクチン接種済みの人のみ店内の10%の座席で食事可能、屋外での飲食(テラス席)は定員の最大30%までの座席数でワクチン接種有無に関係なく利用可能。

Grab、タクシー、自家用車は利用可能。ただし地域ごとでロックダウンはあり。

電車、バス、ジプニーは人数制限のもとで稼働

オンラインショッピングや、ショッピングモールも利用可能。ただし、一部閉鎖継続の店舗もあり。

映画館や、ゲームセンター、インターネットカフェ、遊園地、ボーリング場などの娯楽施設は閉鎖

ジムやプールなどの屋内スポーツ施設は禁止、公園を含む屋外でのスポーツや散歩はマスク着用の下で可能。

屋外での集会は収容人数の30%まで、屋内での集会はワクチン接種済みの人のみ10%の定員または座席数で許可

マッサージ店は、ワクチン接種済みの人のみ店内の10%の人数で可能、屋外では定員の最大30%までの人数でワクチン接種有無に関係なく利用可能。常時マスク着用の義務。

美容室・サロンは、ワクチン接種済みの人のみ店内の10%の人数で可能、屋外では定員の最大30%までの人数でワクチン接種有無に関係なく利用可能。常時マスク着用の義務。

学校はオンラインクラスのみ

禁止されている業種(娯楽施設やレジャー等)を除いて多くの会社で出勤可能

警戒レベル3とは

警戒レベル3:症例数が多く、および/または増加しており、総病床使用率と集中治療室使用率が増加している区域。

内容はGCQのガイドラインに類似。

年齢制限については明確化されていない、地域ごとで決定

観光はPCR検査などの地域ごとのガイドラインに則って可能

レストラン店内では最大30%までの座席数でワクチン接種有無に関係なく利用可能。ただし安全シール認証を受けた店は40%まで可能。

Grab、タクシー、自家用車は利用可能。ただし地域ごとでロックダウンはあり

電車、バス、ジプニーは人数制限のもとで稼働

オンラインショッピングや、ショッピングモールも利用可能

映画館や、カラオケ、遊園地などの一部娯楽施設は閉鎖。カジノ、インターネットカフェ、ボーリング場は最大30%まで利用可能。

ジムやプールなどの屋内スポーツ施設は30%まで利用可能。ただし安全シール認証を受けた場所は40%まで可能。屋外でのスポーツはすべての年齢で許可。

宗教上の集会は収容人数の30%まで。ただし安全シール認証を受けた会場は40%まで可能。

マッサージ店は、ワクチン接種有無に関係なく、店内の30%の人数で可能。ただし安全シール認証を受けた店は40%まで可能。

美容室・サロンは、ワクチン接種有無に関係なく、店内の30%の人数で可能。ただし安全シール認証を受けた店は40%まで可能。

学校はオンラインクラスのみ

ほとんどの会社で出勤可能

警戒レベル2とは

警戒レベル2:症例の伝播が低く,減少している、医療利用率が低い、または症例数が少ないが増加している,さらに症例数が少なく減少しているが総病床使用率と集中治療室使用率が増加している区域。

内容はMGCQのガイドラインに類似。

年齢制限については明確化されていない、地域ごとで決定

観光はPCR検査などの地域ごとのガイドラインに則って可能

レストラン店内では最大50%までの座席数でワクチン接種有無に関係なく利用可能。ただし安全シール認証を受けた店は60%まで可能。

Grab、タクシー、自家用車は利用可能。ただし地域ごとでロックダウンはあり

電車、バス、ジプニーは人数制限のもとで稼働

オンラインショッピングや、ショッピングモールも利用可能

映画館、カラオケ、遊園地、カジノなど多くの娯楽施設は定員の50%まで利用可能。ただし安全シール認証を受けた店は60%まで可能。

ジムやプールなどの屋内スポーツ施設は50%まで利用可能。ただし安全シール認証を受けた場所は50%まで可能。屋外でのスポーツはすべての年齢で許可。

宗教上の集会は収容人数の50%まで。ただし安全シール認証を受けた会場は60%まで可能。

マッサージ店は、ワクチン接種有無に関係なく、店内の50%の人数で可能。ただし安全シール認証を受けた店は60%まで可能。

美容室・サロンは、ワクチン接種有無に関係なく、店内の50%の人数で可能。ただし安全シール認証を受けた店は60%まで可能。

学校はオンラインクラスのみ

ほとんどの会社で出勤可能

警戒レベル1とは

警戒レベル2:警戒レベル1:症例の伝播が低く,減少している、総病床使用率、および集中治療室の使用率が低い区域。

内容はこれまで発令のなかったニューノーマルとほぼ同等。(と思われます。)

地域ごとで方針はあるものの、年齢制限なく外出可能

観光はロックダウン地域以外可能

レストラン飲食は100%の店員で可能

Grab、タクシー、自家用車は100%の乗員で利用可能。ただし地域ごとでロックダウンはあり

電車、バス、ジプニーは100%の乗員で稼働

買い物も100%の店員で可能

すべての娯楽施設で100%の利用可能

すべてのスポーツ施設で100%の利用可能

宗教上の集会も100%の利用可能

基本的にすべてのマッサージ店で100%の利用可能

基本的にすべての美容室、サロンで100%の利用可能

学校も再開?(未規定)

会社出勤可能

 

今回は、在フィリピン日本大使館の情報や、IATFの発表を基に、詳しくまとめてみました。

※ただし、これから規定は多々変わっていくことも考えられます。あくまで参考までにご覧いただければ幸いです。

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