フィリピンは2012年から2019年にかけて高い成長率を実現させ、今注目の国です。日本とフィリピンは、活発な貿易・投資・経済協力を背景に、両国関係は極めて良好だと言えます。
そこで、そんな密接な関係にある、フィリピンの人々の特徴をまとめてみました!
「フィリピン人」と一括りに言っても、時間管理に優れている人もいれば、無口で職人肌な人もいます。
一般的に、日本人と比較してそのように感じる部分を今回はご紹介したいと思います。
目次
明るい・気さく・陽気
フィリピン人の国民性としては、何事にもオープン!
気さくで明るい方が多いのが特徴です。
そのため、初対面の人ともあまり抵抗なく接することができます。
例えば、外出した際には、知らない人に、道を尋ねられることや、
レジで声を掛けられ、短い会話をすることもしばしば…
逆に、あなたが道に迷って、尋ねた場合、快く教えてくれると思います!
しかし、明るく陽気な反面、とてもおしゃべりで噂好きです。
「秘密ね?」といったとしても、周りにはツーツーなので、内密な話は、フィリピン人にはあまりしないことをおすすめします。
時間にルーズ
フィリピン人は、明るく陽気である以外にも、時間にルーズであることも特徴のひとつです。
このルーズさは、「フィリピーノタイム」とも呼ばれ、
約束の時間に30分遅れたり、約束の日に来なかったりということは、珍しいことではありません。
ここで気を付けておきたいことは、いわゆるローカルな業者に仕事を頼んだ時ですね・・・
例え仕事だったとしても、忘れていたり、ドタキャンをしたりするので、約束の時間の前や、前日に確認の連絡を入れておいた方がよいでしょう。
心が広い
時間にルーズで、仕事においても遅刻することは、日本では、考えられないことですよね。
しかし、フィリピン人はこのようなことでは、めったに怒ることはありません。
仕事でフィリピン人と一緒に仕事をされている方に聞いてみても、怒っているところを見たことがないと言っていました。
これには、信仰している宗教が大きく関わっていることが考えられます。
フィリピンの人口の約80%がカトリック教徒です。
そのカトリックの教えのひとつとして、人前で叱ることはタブーとされています。
また、自分の周りの人や家族を愛するという精神があります。
この影響もあり、フィリピン人には寛容な人が多いです。
日本人は、すぐ「すみません。」と謝りがちですが、フィリピン人は失敗をしても、「大丈夫、大丈夫~」と言ってくれます。
この寛大さは、プライベートや職場にも良い影響をあたえており、
男女間や、上司・部下との間での格差が少なく、対等な立場で接している印象を受けます。
ガラスのハート
優しい反面、人から怒られた経験が少ないというのも特徴です。
スーパーやレストランで、日本のようなクレーマーに出会うことはほぼありません。
もし、フィリピン人の部下がいる場合には、気を付けなければいけない点ですね…。
人前でひどく怒った次の日は、まず出社しないと考えた方が良いです。あまりに酷いと逆恨みを買うことにもなるかもしれません。
日本のいわゆる”昭和”の怒り方ではなく、個別に注意して良い点は褒めてどんどん伸ばしていくという教育が必須です。
旺盛な消費意欲
フィリピン人には「貯金」という概念がなく、
消費意欲の高さには、しばし驚かされることもあります。
現在、フィリピンでは、車の普及率が上がり、街中でも多く見られるようになりました。現地の人は、欲しい車があれば、高額な利子がつくローンでも、お金を借りて、すぐに購入します。また、外食や買い物も頻繁に行く印象もあります。
フィリピン大学卒の初任給は月給約1万5000~2万ペソ、日本円にして、3~4万円です。
これは、日本の7分の1の程度の給与水準になります。
例えば、日本ではコンビニで1日働いて、1日7000円程度稼げるとします。フィリピンでは1日働いて稼げるのは約1000円ということです。
しかし、1杯150ペソ、日本円で300円もするフィリピンのスターバックスは、いつも満席で混雑しています。
1日1000円の賃金で300円のコーヒーを飲んでいると考えると、フィリピン人の金銭感覚には驚きますよね。それくらい、フィリピン人の消費意欲というのは凄まじいものです。
この背景には、給料の支払いが、最低2週間ごと、または、月に2回、16日以上の間隔を開けずに支払わなければならないことが法律で決まっていることが関わっています。
この法律のおかげで、「今月はお金がカツカツ…」という状況が短くなり、使い過ぎを自動的に抑制しながら、給料が貯金ではなく、消費に回るようになっているのです。
まとめ
さあ、この4つからフィリピン人は、どんな人たちなのか分かっていただけましたでしょうか?
フィリピンは、たった10年で驚くべき成長を果たし、世界経済的に見ても、今、注目しておきたい国です。
労働人口が減ってきている日本において、フィリピン人は新たな働き手となり、プライベートだけでなく、仕事上で関わることも、今後あるかもしれません。
そのような人々と関わっていく中で、驚きや、戸惑いもあるかもしれません。
しかし、その国の人々の文化的な背景や、この記事にも挙げた特徴などを、理解して、接することができれば、よりよい関係が築いていけるのではないかと思います。
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