フィリピンの給与事情
先にまとめると
・フィリピンの平均年収は約48万円(約22万ペソ)
・年収が高い都市は首都マニラ
・郊外の最低賃金は月収約1万円
そもそも、フィリピンの最低賃金はいくら?
フィリピンの最低賃金は、通常の仕事(農業を除く)では日給220ペソ(約484円)、マニラ首都圏では日給537ペソ(約1,137円)です。
8時間労働の21日間換算で考えると、郊外は月収約10,164円。マニラ首都圏では月収23,877円です。
最低賃金だけでも、地域によって2倍以上の差があることが分かります。
収入が高いフィリピンの都市ランキング
1位… メトロマニラ (マニラ首都圏)
2位… ブラカン (中部ルソン地域)
3位… セブ (中部ビサヤ地方)
最下位… スールー (イスラム教徒ミンダナオ自治地域)
平均年収は
国際労働機関の調べによると、現在の平均年収は約23万ペソ(約50万円)!
ただし、フィリピンではまだまだ格差が大きく、中間層が少ないと言われているので、実際に街中のフィリピン人が平均年収の給与があるという訳ではありません。
逆に、高級住宅街で家政婦を何人も雇い、ベンツやレクサスといった高級車を保有して裕福な生活をしているフィリピン人もいます。
年収の高い職種ランキング
1位… 航空関連(パイロットや飛行機のエンジニア)
2位… 証券金融関連(ディーラーやセキュリティなど)
3位… 土木エンジニア
4位… 俳優、女優
5位… ITプログラマー
以上が高年収の職種です。
日本だと弁護士や、大学教授とかがランクインしますが、フィリピンでは理系職は年収が高いという傾向があります。
最低賃金(3万円以下)の仕事って?
フィリピンの大都会であるマニラ首都圏でも、3万円以下で働いている労働者は多くいます。
- スーパーの品出し
- スーパーで袋を詰めるだけの仕事
- コンビニ店員
- 工場の作業員
- 工事現場の作業員
- 飲食店の店員
- ジプニーやトライシクルの運転手
- メイド(家事・掃除代行)
- 警備員
- ホテルのフロント
- 新卒(大卒)のオフィスワーク
- フードデリバリーの配達員
などがあります。
中には日本だとアルバイトや、パートがやる仕事もありますが、フィリピンではアルバイトやパートは主流ではなく、基本的には正社員もしくは契約社員として働きます。そのため、学生をしながらアルバイトでお金を稼ぐというのはあまり一般的ではありません。
スーパーのレジ打ちのようなお金を扱う仕事と、袋詰めや品出しを行う仕事を完全に区別するところはフィリピンならではという感じがしますね。
新卒のオフィスワークってもっと高いのでは…
会社次第ですが、フィリピンは「新卒=経験がない」という考え方なので、新卒1年目は最低賃金レベルの給与が一般的なんです。
コメント