建設業界で使われるCADとは?

CAD

建築業界で使われるCADとは

そもそもCADとは

CADとは、コンピューター支援設計図と言われ、これまで手作業で製作されていた設計図をコンピューターを使用して作図するシステム、ソフトのことを言います。

CADには、種類があり、特定の分野に限らず、どの分野でも使える汎用CAD、建築、土木建設、自動車、機械などの得意分野のみ使える専用CADがあります。

建築系CADとは

今回は、建築系CADについて調べてみました。

建築系CADとは、建設設計において使われるCADソフトのことを指します。建築に特化した建築設計および、それに関連した図面を作成できるCADです。

建築図面の紹介

建築図面の種類は、大きく分けて、基本設計図、実施図、施工図、竣工図などがあります。

・基本設計図・・・設計の初期段階に作成される基本的な図面。設計者の要望に基づいて建物のイメージや間取りを作成する。

・実施図・・・工事が始まる前に、工事の内容・方法を指示するために作られる基本設計図。

・施工図・・・設計図書をもとに建築物を施工する過程で、これまでの図面に書かれていない形状や数値などがある。現場ではこの施工図をもとに工事が進められる。

・竣工図・・・建設工事中に発生した変更点などを記した図面。

・構造図・・・建物の骨格(鉄筋や鉄骨、柱)などが描かれている。

・意匠図・・・建物全体の形態や、間取りなどの意匠・仕様を伝える図面、上から見たものに「配置図、平面図、屋根伏図」、横から見たものに「立面図、断面図、展開図」などがある。

・設備図…建物の設備に関する図面のことで、給水、排水、給湯、ガス、電気、空調などの設備の配置を示す。

これらの図面を作成するのに便利なツールのことを一般的に、建築系CAD、もしくは建築CADと言います。

建築系CADで使われるソフト

次に建築系CADの中でも、よく使われているCADはこちらです。

今回紹介するソフトウェアは、JW-CAD、ARCHITREND、Walk in home、トーアCAD、AUTOCADです。

JW-CAD・・・日本で開発された2次元図面を作成できるフリーソフトです。日本企業のオフィスでもよく使われています。CADのNo.1シェアを持つAUTOCADと互換性があるのが特徴です。

ARCHITREND・・・間取りや屋根などの基本データから瞬時に3Dモデルを作成し、図面作成や設計計算・建築CGパースなど必要とされる機能を実装している建築CADソフトです。

Walk in home・・・営業支援を重視したCADで、営業担当と顧客とのコミュニケーションのツールとして開発された。プレゼンだけでなく、図面の作成や設計計算などCAD機能も充実している。

トーアCAD・・・木造在来プレカット用データを仕様することで実状に近い計算を行うことができ、計算に必要なデータを軽減できる。構造入力と同一画面上での入力ができるため部材同士の取り合いがわかりスムーズな入力ができる。

AUTOCAD・・・米国AUTODESK社が開発したCADソフトウェアです。操作が簡単で汎用性があり、多数のアプリケーションもあり、圧倒的なシェアを誇っています。

VECTORWORKS・・・米国Nemetschek Vectorworks社が開発したCADソフトウェアです。ズームインとズームアウトの図面を同時に進めたり、3Dモデルを正面、側面、斜めの状態を同時に進めることができます。またVR機能をあります。

Revit・・・日本ユーザーに特化したモデルや図面を作成するのに便利なツールなどがある。ドキュメントの作成が容易にでき、平面図、立面図、断面図などの図面に加え建具表や面積表などの集計表、3Dビュー、レンダリングなど生成されます。

ArchiCAD・・・「スマートオブジェクト」と呼ばれるデータの豊富なパラメトリックオブジェクトで作業し、「バーチャルビルディング」と呼ばれる仮想の建築要素を作成することができます。2次元および3次元の両方の画面で作業するということです。

SketchUP・・・基本設計の初期段階から最終の建設管理までトータルで利用可能なCADです。サンドボックスと呼ばれる自由曲面を作成するツールがあり、自動車のボディなどの複雑な曲線を精密に作ることができる。

DRA-CAD・・・タッチパネルを意識したマルチタッチ機能もあり、直感的に利用可能です。紙ベースの地図をスキャンしデータに変更することができます。

 

 

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